【焼きたてより美味しい?】 時間を置くことで深まるシュトーレンの魅力

シュトーレンを焼き上げた日、カゴノオトの工房にはバターとラム酒、果物の香りが広がります。

焼き立てのシュトーレンはパンのようで、外側はカリッとして、焼き菓子らしい香ばしさもあります。

けれど、シュトーレンの面白いところは、焼き立てが完成ではない所。

時間を置くことで熟成され、日を追うごとにおいしさが深まっていきます。

「シュトーレンの美味しい時期はいつなんだろう?」

そう思われる方に、カゴノオトのシュトーレンの楽しみ方を少しだけお伝えします。


シュトーレンは、時間をかけて味わうお菓子

シュトーレンは、ヨーロッパで生まれた伝統的なお菓子です。

バターをふんだんに使い、まわりを砂糖で包むことで保存性を高めた、保存食としての一面もあります。

ただ長く保存できるだけではなく、時間を置くことでおいしさが変わっていくところが、シュトーレンの魅力です。

中に入っているフルーツの香りや旨味が、少しずつ生地にしみ込み、最後の仕上げに使うラムや砂糖も、時間とともに生地になじんでいきます。

写真:1年かけた四万十の旬でつくるシュトーレンです

焼き立ての時は、素材それぞれの香りがはっきりしています。


それが日を置き少しづつ熟成されていくと、角が取れて、まろやかなわいになっていきます。

ひと切れ食べた時に、果物の香りがゆっくり広がり、生地もしっとりして、口の中でほどけるような感じになります。

時間と共に変わる変化を味わえるのが、シュトーレンならではなのかもしれません。


封を開けてから、少しずつ味が深まります

カゴノオトのシュトーレンは、酸素を通さない袋に入れ、脱酸素剤を入れて包装しています。

できるだけおいしい状態でお届けできるように、封を開けるまでは空気に触れにくい状態にしています。

そして封を開けると、シュトーレンは少しずつ空気に触れていきます。

空気に触れることで、味わいが日に日にまろやかになり、深みも増していきます。

開けたその日のおいしさ。
翌日のおいしさ。
数日経ってからのおいしさ。

どれが正解というわけではなく、それぞれに違うおいしさがあります。

焼きたての香ばしさから、しっとりと深い味わいへ。
少しずつ変わっていく味わいを楽しんでいただけたら嬉しいです。

この記事を書いた人

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前成照

東京のホテルでコックとして働く中、食材の生産者を知りたくて休日は農家さんを訪ねていました。東日本大震災をきっかけに夫婦で高知県四万十町へ移住。農業の現場に触れる中で、生産者の努力が十分に評価されていない現実を知りました。そこで、人や素材の魅力を伝えるお菓子づくりを志し、四万十の旬の恵みを一年かけて集めたシュトーレンづくりを開始。食べる人がほっとできる時間を届けたいという想いで、一つひとつ丁寧に焼き上げています。

2026年6月26日

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