いちご農家さんを訪ねました。ーシュトーレン2020ー

こんにちは。

小清水です。

今回は、先日、いちご農家さんのところへ行ったレポートです!

今年もシュトーレンにはいちごが入ります。昨年仕入れさせてもらったいちご農家さんの松下さんは、今年、お父様がやっていらした漢方薬の生薬の栽培を引き継がれたため、今年は松下さんのお仲間である武内さんを紹介してもらいました。

武内さんの畑があるのは、四万十町の大正地域の弘瀬。四万十川で言えば中流域。こんな景色の広がる近くにあります。

四万十川 しまんと いちご シュトーレン

武内さんのところへ到着するとすでに収穫されたいちごがたくさん並んでいました。

 

こちらがいちごのハウス。3棟あるそうです。

早速案内していただきました。

2重扉になっています。

入ってすぐ目に飛び込んできたのはこちら。

葉っぱにたくさん雫(しずく)がついています。

こちらがいちご農家の武内 亮さん。

あいにくのお天気だったこの日。雨の日はこうやって葉っぱから水分がたくさん出てきてこのように雫(しずく)になるんだそう。

すごくきれいです。

いちごはこうやって高さを出した取りやすい位置に植わっています。

収穫は日が出てきた時間からはじめるんだそうで、私たちが行った時間にはようやく収穫を終えたところだとお話くださいました。

品種はすべて「さちのか」。甘いだけじゃなくて酸味もあるというのが特徴だそうです。私もひとついただきました!

酸味があってより甘さが引き立ってとってもおいしかったです。

ハウスの中は、温度を保たれていて5度以下になったらボイラーをたいて寒くなりすぎないようにし、暑くなれば手動でビニールハウスを開けて温度管理しているとのこと。

「だからなかなか出かけられない。誰かしらは必ずいるように(急な温度変化に対応できるように)している」んだそう。

武内さんは、お父様、お母様と一緒に農業をされています。いちごの他、ゆず、お米、栗もやっていらっしゃる農家さん。

お父様とお母様がやってらした農業をつぐために一旦出ていた高知県の日高村から14年前に戻ってこられたそうです。

もともと農業をされる予定だったんですか?と尋ねると、

「いや、そういうわけでもないけど・・・。弟もいて、どっちがやるかって話になってじゃんけんで決めたんですよ。それで、自分がやることになった。」と。

じゃんけん!!

簡単なようで簡単じゃない。じゃんけんか・・・。じゃんけんで決める背景には、きっといろんな思いがおありだったんでしょうね。

大きな人生の選択ですもんね。

 

さてさて。

昨年、見せてもらいに行ったいちご農家の松下さんのところでは、ハチ箱があってたくさんハチが飛んでいました。

いちごを受粉させるために花が咲いたらハチを飼ってハチが受粉してくれ、実がなるというのを私は、昨年はじめて知りました。*昨年の記事はこちら

ここもいちごの花を受粉させるハチは、いるんですよね。どこかにハチ箱あるんでしょうか?

「ありますよ。ハチ箱レンタルしています。」

ええ?ハチ箱ってレンタルできるんですかっ!

「花が咲いたらハチ箱を借りて、11月〜4月後半くらいまでかな。その間ずっと置いてあります。レンタルハチ箱屋さんがその間ハチの世話に3回来てくれますよ。」

ひゃー。驚きました。そういうお仕事の方っていらっしゃるのですね。

「あっちにあるから見ますか?」

ここに穴が空いていてここから入ってきます。

 

この日は、残念ながら雨だったために温度が上がらず、ハチが外に出てきていなかったので姿は見られませんでした。

昨年の松下さんのハチは、九州から買っているとお話されていました。今回の武内さんは、レンタルハチ箱。

いろんな方法があるんですね。どちらにせよ、ハチはいちごに実をならせる重要な役目を果たす大事なもの。ハチなしには、いちごは実りません。

 

ここで前くんとカメラマンを変わります。

前くんもさっそくいちごを食べさせていただきました。

大きい実です。

なんだか酸っぱそうな顔ですね。笑

「酸っぱくて甘くておいしい!」

 

さて。また武内さんにうかがいます。いちごはいつからいつまで採れるんですか。

「いつもは11月からだけど、今期はあったかくて12月からでしたね。5月いっぱいまで採ることができます。」

そのあとは、このいちごの苗はどうするんですか。

「ツルが出てくるので、それで苗をポットに植えます。これがツルですね。」

この指でさしているところ。

「これがだんだん伸びてくるんですよ。それをポットに入れて植えていくのが6月くらい。それから苗を育てて9月くらいにまたこの土に植えていきます。」

そうか・・。やはり、いちごも1年がかり。

この前、お話うかがった干し芋もまさに1年かけて作ってられました。*干し芋の記事は→こちら

農作物ってほんとに時間がかかって作られていますね。

作られる現場をほとんど目にして来なかった私は作物がどうやってどんな時間をかけて作られているのか、ほんとに知らないことばかりです。

この武内さんところは、先述した通り、お米もやってらっしゃるので、このいちごの作業の合間に田植えや稲刈りの作業が入ってくるんですものね。

ますます農作物のありがたさを感じます。

貴重なお話をうかがい、ハウスを見せてもらって、また出荷場所に戻ってきました。

お父様、お母様はいちごのパック詰の作業をされていました。

お父様もお母様も気さくにたくさんお話もしてくださいますが、その間も手は止まらずずっと動いてサクサクと作業が進んでいます。

そして、こうやってパック詰めされた箱詰めがつまれていました。

 

今回も貴重なお話たくさんうかがいました。実際に見せていただかなければわからないことだらけです。

レンタルハチ箱屋さんの存在や、じゃんけんで人生が決まったこと、まさに1年がかりのいちご作りのことなど。どれもとっても興味深く、おもしろかったですし、私たちにとっても貴重な時間となりました。

お忙しい中、お話いただきありがとうございました!

 

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2020年3月27日

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