四万十川源流のお茶シュトーレンと世界のお茶の話
こんにちは。カゴノオトスタッフのあきです。
四万十の夏がやってきました。
蝉の鳴き声が山に響き渡り、強い日差しが四万十川に照り付けています。
しばらくお休みしていた「シュトーレン旅日記」、今月からまた、シュトーレンの素材を深掘りしながら世界を旅していきたいと思います。
皆さまどうぞお付き合いくださいませ!
カゴノオトでは今月、クラウドファンディングでご支援くださった方に、「四万十川源流のお茶シュトーレン」をお届けします。
生産量は少ないものの、実は良質なお茶の産地と言われる四万十。*1
このシュトーレンには、四万十川源流の津野町で育った「かぶせ茶」の一番茶を使用しています。
「かぶせ茶」って?
かぶせ茶は、漢字で書くと「冠茶」です。
お茶の新芽が2〜3枚開き始める、茶摘みの約2週間前に、お茶の木に寒冷紗などの覆いをかぶせて育てたお茶を「かぶせ茶」といいます。*2

かぶせ茶パウダーを軽量しているスタッフみちるさん
私の住む地域でもお茶を育てている生産者さんがいて、そういえば初夏の頃、寒冷紗で覆いをしている風景をよく見かけます。
お茶の木を覆う栽培方法を「被覆栽培」と呼び、「玉露」も同じ方法で栽培されています。
「玉露」と「かぶせ茶」の違いは、覆いをする期間。
覆いをかけている期間を長くするほど直射日光を避けられて渋みが少なく、旨みが豊富な味になるんだそう。
かぶせ茶は、玉露より1週間ほど被覆期間が短いので、覆いをしない煎茶と、玉露のちょうど間に位置するお茶ということです。
世界で飲まれているお茶は大きく分けると3種類
普段私たちが飲むお茶にもいろいろな種類がありますが、大きく分けると3種類に分類されるんだそうです。
- 不発酵茶:緑茶など
- 半発酵茶:中国茶
- 発酵茶:紅茶
どのお茶も、もととなるのは「チャノキ」と呼ばれる植物。*3*4(写真左の葉っぱがそうです)
同じ植物でも、茶葉の発酵の度合いや方法が違うことで、さまざまな種類のお茶が世界中で飲まれているというから驚きです。
チャノキから作られるお茶意外にも、玄米茶や麦茶などの穀物を煎ったお茶やハーブティなどもあり、世界の飲み物の種類は数えきれないほどあるということですね。
旨みの豊富な「かぶせ茶」を使ったお茶のシュトーレン、皆さんもお気に入りの飲み物と楽しんでくださいね。
参考サイト
*2 お茶百科
*4 世界で飲まれているお茶
カゴノオトスタッフ あき
徳島県出身。徳島→東京→高知→四万十
東京の大学卒業後、高知の出版社で働いたのち、NPO法人高知こどもの図書館で勤務。
その後、結婚を機に四万十へ移住。
現在、カゴノオトで通販事務の仕事を担う。
認定NPO法人高知こどもの図書館理事。
2025年7月11日