シュトーレンを知る旅日記 4月号

こんにちは。カゴノオトスタッフの刈谷です。

先月のブログスタートで、「旅日記始まったがやね~」と何人かの方からお声かけをいただき、

うれしはずかしい気分でした。

 4月号(こう書くと、船の出航みたいで旅っぽい)は、

ただいま販売中の「春の旬でつくるいちごシュトーレン」の仕上げに使用している

「キルシュヴァッサー(Kirschwasser)」に注目したいと思います。

kirschはドイツ語でサクランボ、wasserは水という意味で、サクランボの蒸留酒のことです。

日本のサクランボは小ぶりの赤い実ですが、キルシュに使われているのは、赤黒いチェリー。

これを種子ごと潰して発酵させ、蒸留したものがキルシュヴァッサーで、

製菓用やカクテルに使用されます。無色透明ですが、匂ってみるとチェリーの香りが強く、

名前の響きもあいまって魅惑的な感じがします。 

 

黒い森シュヴァルツバルト

PexelsIrina Iriserによる写真

キルシュヴァッサーは、ドイツ南西部のシュヴァルツバルト(Schwarzwald)地方の名産品です。

シュヴァルツバルトとは、ドイツ語で「黒い森」。

植林されたマツ科のトウヒが生い茂って黒く見えるのが由来だとか。

高知県は森林率が84%ですが、ドイツも国土の30%が森林地帯の森林大国!

その中でも、一番広いのがシュヴァルツバルトなんだそうです。

PexelsAnna Tukhfatullina Food Photographer/Stylistによる写真

シュヴァルツバルターキルシュトルテ(Schwarzwälder Kirschtorte)という長い名前のケーキは、

チェリーを使ったこの地方の伝統的なケーキです。

直訳すると、黒い森のサクランボケーキですが、その名の通り、

ココア生地のスポンジにキルシュ入りの白いクリームが塗られ、上には枯れ葉に見立てた

削ったチョコレートと、鮮やかなチェリーが飾られています。

画像や動画で見る限り、高さもあって、中はスポンジとクリームの間にサクランボがサンドされている。。。

なんとも食べ応えがありそうなケーキです。

 

赤い大きな玉が11個も乗っているBollenhut 

白、黒、赤というはっきりした色のこのケーキ、

その由来はシュヴァルツヴァルト地方の伝統衣装にあるとも言われています。

この地方で作られたキルシュヴァッサーのラベルに、

伝統的な衣装を着た女の子の絵がプリントされています。

特徴的なのは、Bollenhutと呼ばれる、赤い大きな玉をいくつも載せた麦わら帽子。

グータッハ(Gutach)地方に昔から伝わる伝統衣装だそうで、

この赤い大きな玉は、羊毛で作られていて、帽子に11個、十字の形に縫い付けられているそうです。

その重さ、約2キロ!!

独身の女性は赤、既婚の女性は黒の玉と決まっています。

黒い森の中を、この衣装を着た人があるいている様子を想像するだけで、

おとぎ話の世界に行っているみたい。

そんな、遠い国のあれこれをに思いをはせながら、

春のシュトーレンをお楽しみいただけると嬉しいです。

 

参考資料、サイト

『どんな国? どんな味? 世界のお菓子 ヨーロッパのお菓子(2)⑤』服部幸應 服部津貴子 岩崎書店 2005

3-タンネン(ドライ タンネン) ドイツ キルシュヴァッサー

https://www.miraido-onlineshop.com/item/4-3tannen-d-kirsch-375/

Schwarzwald Tourismus

https://www.schwarzwald-tourismus.info/

酒好き倶楽部 キルシュヴァッサーとは?

https://bit.ly/3syyknl

 

カゴノオトスタッフ 刈谷明子
徳島県出身。
徳島→東京→四万十
東京の大学卒業後、高知の出版社で働いたのち、NPO法人高知こどもの図書館で司書として勤務。
その後、結婚を機に四万十へ移住。
現在、認定NPO法人高知こどもの図書館で理事を務めるかたわら、カゴノオトで受注や事務の仕事を担う。

2021年4月24日

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