ドレスナー・シュトーレンに商標がある理由|ドイツから届いた特別な1本
ドレスナー・シュトーレンとは?
ドレスナー・シュトーレンとは、
ドイツ・ドレスデンで作られる伝統菓子で、
厳しい基準を満たしたものだけが名乗れる“特別なシュトーレン”です。
EUの地理的表示保護(GI)にも登録されており、
品質と伝統が守られているのが特徴です。
工房の中を少し整えたくて、
四万十町の木工作家・村井洋平くんに入ってもらって、ちょっとした改装をしました。

そのときに聞いた、ひとつの話。
洋平くんのところに、ドイツから「日本の家具づくりを学びたい」という人が昨年に来ていたらしくてその方に、カゴノオトのシュトーレンのことも話してくれていたそうです。
「行ってみたい」と言ってくれていたみたいなんですが、時間が合わずカゴノオトまで来られなかったと。
それだけでもうれしい話なんですが、そのあと、思いがけないかたちで続きがありました。
ドイツ・ドレスデンから届いたシュトーレン
ドイツに帰ったあと、その方が
「これをカゴノオトにも渡してほしい」と、シュトーレンを送ってくれたそうで、洋平くん経由で、カゴノオトに届きました。
750g。
ずっしりとしたシュトーレンらしい重み。

「ドイツから来たのか」と思うと、それだけで少し特別に感じてしまって、
しばらくパッケージを手に取って、まじまじと眺めていました。
そこに書かれていたのが、
Dresdner Stollen®
の文字。

この「®」マークが、気になったんです。
ドレスナー・シュトーレンに商標がある理由
シュトーレンなのに、商標がある?
実は以前、カゴノオトでも
「1年かけた四万十の旬でつくるシュトーレン」という名前で
商標を取ろうとしたことがあります。
でもそのときに言われたのは、
「シュトーレンは一般名称なので、そのままでは商標は取れない」ということ。
だからこそ、
「シュトーレンで商標?どういうこと?」
と、不思議に思って調べてみることにしました。
ドレスナー・シュトーレンとは?特別な理由
ドレスデンは、ドイツの地名。
そして、シュトーレン発祥の地とも言われています。
今でもクリスマスマーケットが盛大に開かれる場所で、
シュトーレンにとっては“本場中の本場”。
調べていくと、この「Dresdner Stollen®」には理由がありました。
これは単なる商品名ではなく、
ドレスデン・クリストシュトレン組合が管理する共同商標。
つまり——
・組合に加入したお店だけが名乗れる
・厳しい基準を満たしたものだけにロゴが付く
いわば「認証付きシュトーレン」なんです。

驚くほど細かい基準
このドレスナー・シュトーレン、
実は材料や製法にも細かいルールがあります。
たとえば——
・手作業で成形すること
・バターは小麦粉に対して50%以上
・レーズンは65%以上
・マーガリンや人工香料は使用不可
・重さは500g以上
などなど。
かなり厳格です。

でもこのルールがあることで、
「これはちゃんとしたドレスデンのシュトーレンですよ」と保証される。
だからこそ、ブランドとして信頼されているんですね。
今回のシュトーレンはどこのお店?
調べてみると、今回のシュトーレンは
ドレスデンのヘニッヒベーカリーのものだとわかりました。
紹介文の中にあった一文が、すごく印象に残っています。
「現在3代目となるヘニッヒ・ドレスデン・ファミリーベーカリーは、単なるビジネスではなく、人生をかけた仕事なのです。」
なんだか、遠いドイツの話なのに、
少しだけ自分たちのシュトーレンづくりと重なる気がしました。
食べてみて感じたこと
見た目はずっしりしているシュトーレンなのに、
食べてみると意外と軽い。
甘さも控えめで、
「これがスタンダードなシュトーレンなんだな」と思える味ででとってもおいしかったです。
毎日少しずつ食べたくなるような、そんなシュトーレン。

四万十とドイツがつながった日
ドイツから四万十へ。
ものづくりをしていると、
こういう“思いがけないご縁”が、ときどきやってくる。
それがうれしくて、
また少し、丁寧につくろうと思えます。
いつか、ドレスデンへ
いつか本場のドレスデンに行って、
クリスマスマーケットの中でシュトーレンを食べてみたい。
そして、今回のこのお店にも。
遠い場所だけど、
少しだけ近くなった気がしています。
まとめ
ドレスデン・シュトーレンは、
ただの焼き菓子ではなく、
地域と伝統、そして基準によって守られている特別な存在です。
今回届いたシュトーレンを通して、
その背景にある文化や想いに少し触れられた気がしました。
記事を書いた人
小清水緑
2026年3月24日







