四万十と広島のあいだで思うこと

カゴノオトとして活動を続けながら四万十という土地の魅力や人の魅力を伝えてきました。
伝えたくなる人がいて、大切にしたい風景があるからこそ自然とそうしてきたのだと思います。
けれど、その一方でどこかに葛藤がありました。
私の生まれ故郷は、広島の山奥にある実家です。
今ではたまにしか帰ることができず、田んぼや畑は草に覆われたままになっています。
昨日も片道6時間をかけて帰省し、草刈りをしてきました。
けれど短い時間でできることには限りがあって、今回もまた後ろ髪を引かれる思いで帰ってきました。
四万十で力を注げば注ぐほど、実家の手入れが行き届かなくなっていく。
どちらも大事にしたいのに、思うようにはいかない自分がいます。
そんなジレンマを抱えながら、ふと思いました。
これはきっと、自分ひとりの話ではないのではないかと。
「実家のことを思って自分を責める前に、もっと視野を広げて考えてもいい」
そんなふうに思えたのです。
きっと多くの人が、それぞれの場所で何かしらうまくいかないことを抱えながら生きているのだと思います。
地域への想い、ふるさとへの想い、ものづくりへの想い。
今回のクラウドファンディングには、そうした想いを受け止める「器」としての役割があると感じています。
だからこそ、71名もの方が応援してくださっているのだと思います。
応援という気持ちが目に見える形になることで、私たち自身もまた力をもらい、前へと進むことができています。
クラウドファンディングはいよいよ、残り6日となりました。
最後まで走り抜いていきますので、引き続き応援していただけたら嬉しいです。
2025年7月1日