川のおはなし

川のおはなし、そのいち。
溺れない工夫。
今では子供たちの泳ぐ所はプールになってしまったけど、30年以上前はみんな川で泳いでいた、という話をよく聞きます。
そんな川で遊んでた方達に、昔の川遊びの事を聞かせてもらいました。

 

 

「小学3年生まではあの石のある所」「小学6年生になったら奥の大きな岩まで」「中学生になったら対岸までいってよい」という川の決まりがあって、年上の子供が年下の子供に泳ぎ方を教えながら川で遊んでいたそうです。
そして、川遊びて一番初めに教えるのが溺れた時の助け方だったそうです。
「蹴る」と「突く」
溺れてる方はしがみついてきて危ないから、助ける方は川岸に向けて少しずつ足で蹴って寄せていくか、溺れてる人の下に潜り込んで体を水面に押し出すようにして岸に寄せていったそうです。
水面に押し出された方は一瞬呼吸が出来るからパニックが収まり易くなって助かるそうです。
この話を聞かせてくれた助けられた方は大げさでなく助けてくれた方を後々まで命の恩人と思っていて、助けた方は「そんな事もあったか?」とあまり気にしてない様子でした。
もうひとつ教える事は流された時の対処法。

「顔を上に向けて浮いて流される」
話を聞かせて下さった方が子供の頃川遊びをしていた場所は、下流に行くと水の流れが弱くなって、支流からも水が流れ込んで来る場所だったそうです。
そうすると万が一、流されてもどちらかの岸に流れ着くから、人間の浮力を利用してそれまでは仰向けになって浮きながら流されて、手に何か触れた時に必死で岸に登れば助かる、とおっしゃってました。
実際川で流されて、浮いて助かった方は「今は学校でまず泳ぐ事を教えるから、川で流された時に必死で泳ごうとしてパニックになって、それで溺れてしまう。川では流される時は流された方がいい」と、おっしゃってました。
まず川で死なない方法を真っ先に子供に教えておいて、遊ばせていたというのを知って驚きました。


そして泳ぐ場所も決まっていて「この橋の上流では泳いでいいけど、この橋の下流では泳いではいけない」と厳しく言いつけられていたそうです。
距離でいうと50メートルくらいしか違わないけど、実際その下流ではいきなり深くなっている所があるから危険で、たまに遠くから来られた観光客の方が子供を連れてその場所で遊んでいるのを見かけると、大丈夫かなと心配になるそうです。
そうやって川を熟知して泳ぎの達人となって大人になった人でも「泳いだ事の無い川では怖くて泳げない」と言っていたのに、またまた驚きました。
川は深い、と思ったお話でした。
川のお話そのいち、おしまい。
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カゴノオト
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2016年10月4日

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