カゴノオトのドロップのこと

植村製菓有限会社の看板の写真

カゴノオトのドロップはお隣愛媛県の宇和島で85年前から続く飴専門店「植村製菓」さんに作っていただいています。

「シュトーレンを作る際に一緒にできるシロップを使って飴を作って欲しい」というお願いをしました。

相談に行かせていただいた時から「この飴は香料など添加せずにそのままの色と味で作った方がいい」と考えてくださり、試行錯誤して作ってくださっています。

何も添加していないで作っているのでそのまま自然のやさしい味のドロップです。

昨年から製造していただいている飴ですが、今回はじめて作るところを見学をさせてもらいました。

カゴノオトから持って行ったシロップがこうやって飴になっていく過程を知ることができるなんて感動です。

 

社長の植村仁さんは3代目。

おじいさまが東京で飴屋の「ノーベル」にお勤めだったが独立し飴屋さんを開業。

戦火が激しくなったために故郷宇和島に戻り、ご商売を始めたそう。

「その当時は金太郎飴のような飴をはじめ、いろいろな種類を作っていた」という話を小さい頃おじいさんから聞いたとお話しくださいました。

「でも自分が小さい頃は2種類の飴をたくさん製造していた」と。

仁さんが飴屋を引き継いだのは約25年前の1998年くらい。

飴を手で練っている写真

お父さまの具合が悪くなったので、大阪から戻ってきて飴屋を継いだんだそう。

「引き継いだ頃はまだ宇和島は景気が良くとっても忙しかったんですよね。

小さい頃からずっと飴作りを見てきたので作るのはわりとすぐにできたんですよね」と仁さん。

3代目植村仁さんとご家族の写真

その後、景気の煽りを受け大口の注文は減ってきたけれど、ネットでの販売なども行ってこられたと。

今は、自社の飴や、宇和島の銘菓「とうまん」を作る傍ら、カゴノオトの飴のようなプライベートブランドの飴をお客様のニーズに合わせて作っていらっしゃいます。

今、仁さんとお母様のフミ子さん、妹の祐子さんの3人で製造されていらっしゃいます。

飴を作っている植村さんの写真

水飴と砂糖をこちらの窯で火を入れていく。

鍋の表面に泡が出ている写真

泡がどんどん出てくる。

150℃まであがったところでカゴノオトから持って行ったシロップ(いちご)を少しずつ入れていく。

鍋にいちごシロップを入れている様子の写真

水飴と砂糖にいちごシロップを入れた鍋の写真

温度が上がるごとに泡の様子が変わっていく。昔は温度計は使わず、この泡の様子で温度を見ていたのだそう。

シロップを入れると温度が一気に10℃くらい下がる。ここからまた150℃まで上げていく。

温度を下げるために煮詰めた飴をバイタに移動させた写真

150℃になったところで冷やす台(「バイタ」と言うのだそう)に移動。

下には水が貯まる槽があり、その水は流れっぱなしとなりどんどん冷たい水と入れ替わっている。(流水にさらすのと同じ原理)

広がった飴は何回も仁さんが上下をひっくり返し温度を下げていく。

弾球器から飴が出てきている写真

一つにまとまっていく形のでき方と手の感覚とで確認し(まさに職人技!)冷えたら、今度は場所を移し、お母様の祐子さんが飴を伸ばしていく。

伸ばした飴は4本に切り、今度は球断器にうつす。

妹の祐子さんが少しずつ力を加えて転がしていき蓋を開けると

飴が丸くなってる!!!

飴粒の写真

見ているとそんなに力が入っていないように思って、私もやらせていただきましたが、重さの細かな調整が全くできず、四角の飴ができていたり連なってしまっていたり、全然きれいな飴にならない。

それが終わると今度はこちらの袋詰めの場所へ移動。

この測りがすでに70gにセットされていてこのボールに入れると70gが測れる。昔ながらの道具に興味津々。

大きなじょうごを使って70gずつ袋詰めし、上をとめていく。

この一連の作業をしてすぐに袋詰めまでしないと湿気で飴がどんどん溶けてしまうのだそう。

なので、ここまではノンストップで作業。1回の製造で100袋ほどが完成しました。これを繰り返して製造してくださっています。

こうやってカゴノオトのシュトーレンと同じ素材のドロップは、昔ながらの製法で手作業で、できあがっているのでした。

見に行かせてもらえてとっても嬉しかったです。より大事に販売させてもらおうと思いました。

以上、ドロップのレポート小清水でした。

2022年3月26日

1年かけた四万十の旬でつくるシュトーレンのご予約はこちら ≫
TOPへ
single