シュトーレンを知る旅日記 7月号
こんにちは。カゴノオトスタッフのあきです。
長い梅雨が明けたと同時に、暑ーい夏が四万十にもやってきました。
強い日差しでカンカン照りの夏の空を眺めながら、
今月の旅日記は何にしようかなと考えていました。
クリスマスやドイツの参考文献もたくさん借りてきたのですが、
如何せん暑くて、聖夜のクリスマスや冬のイメージが全くわかない。。
この時期に読んでもあまり違和感のないテーマは、、
夏+クリスマス=オーストラリアはどう?ということで
今月は、オーストラリアの夏のクリスマスとスイーツについて調べてみました。
PexelsのNothing Aheadによる写真
オーストラリアのクリスマスというと、海辺でサーフィンに乗ったサンタクロースがやってくるイメージでしょうか。
日本の季節でいうと今の時期に
毎年クリスマスがやってくることを想像すると、
これまで持っていた”クリスマス”の概念が覆る感じがします。
キリスト教徒のそれほど多くない日本なのに、
”クリスマスのイメージ”が文化に定着しているのだと思います。
少しオーストラリアについておさらいしておくと、
日本の国土の21倍の面積があり、世界で一番大きな島であり、
世界で一番小さな大陸です。
とても広いので、場所によって、亜熱帯性、熱帯雨林性、砂漠性、
温帯性気候の4つの気候帯に分かれているそうです。
http://www.travelvision.co.jp/schoolaustralia/about/travel/weather/australia.php
そして、日本とは季節が逆になる理由、
学校で習った内容を覚えているでしょうか。
地球の自転は、太陽の周りをまわる公転の軌道に対して、
地球儀のように斜めに傾いています。
そのため、南半球と北半球では太陽の当たる時間に違いがあり、
季節の変化がおこります。
地球の自転で南半球に長く太陽が当たる時期、
北半球に太陽が当たる時間は短く、
北半球に長く太陽が当たる時期、
南半球では太陽が当たる時間が短い。
北半球の日照時間が短い冬は、
南半球のオーストラリアでは日照時間が長く、
同じクリスマスでも気候が全く正反対なのです。
https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/earth/earth05.html
さて、そんなオーストラリアのクリスマス、コロナ禍以前は
海辺で昼間に海鮮バーベキュー(車海老やロブスターなど、
クリスマスのご馳走には欠かせない食材だそう)をしたり、
蝋燭を手にクリスマスキャロルを歌いながら街を練り歩いたり
(その時の歌詞は、”雪”や”冬”といった言葉を、
夏のオーストラリアを連想させるものに変えるようです)、
厳かで静寂な冬のクリスマスとは違って、
賑やかで明るいお祝いムードが漂っている感じがします。
また、サンタはトナカイを休ませ、
代わりにカンガルーがそりをひく、
サンタクロースの赤い服も夏仕様で、
子どもたちはサンタがプレゼントをくれる代わりに
ケーキとノンアルの冷たいビールを置いておく、
といったクスッと笑える違いもあります。
https://www.whychristmas.com/cultures/australia.shtml
こんなクリスマスの過ごし方、
北半球に暮らす者として、人生で一度は経験してみたいものです。
気候が変われば食べるものも変わります。
夏のクリスマスには、保存食にもなり、
日持ちがして何日にもわたって楽しむシュトーレンではなく、
冷たくて軽くて簡単に作れてさっと食べられるものが
好まれているようです。
もともとイギリス領下で植民地化が進んだ歴史から、
イギリスの文化が根付いているのでしょう。
クリスマススイーツの一つとして、
イギリス発祥のデザート、トライフルが紹介されていました。
https://www.bestrecipes.com.au/recipes/christmas-trifle-recipe-2/6rde6q34
大きなワイングラス型のガラスの入れ物に、
ロールケーキ、カスタード、ブラックベリー、
ラズベリーなどの果物、ゼリーなどを何層にも重ね、
生クリームで蓋をした冷たいデザートです。
PexelsのNicola Bartsによる写真
中にはワインやジンジャーエールなど、炭酸やアルコール、
シロップなども入れて、スポンジに染み込ませます。
https://en.wikipedia.org/wiki/Trifle
Pexelsのfurkanfdemirによる写真
その他にも、メレンゲベースでフルーツたっぷりの
Pavlovaというケーキも、オーストラリアやニュージーランドで
クリスマスに食べるスイーツだそうです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Pavlova_(cake)
どちらもささっと手軽に作れて、見た目も涼しく、
暑い夏に食べると幸せな気分になれそう。
この夏、おうちで作ってみるのもいいかもしれません。
2021年7月28日